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26.うにのパニクりイリュージョン

2004/01/2619:03

 ぷりんがいて、うにが小さかった頃のお話です。

 その朝の目覚しは、突然の衝突音でした。すぐ前の道で事故が起こったようです。かなりひさんな状況を覚悟しつつ窓の外をのぞきましたが、予想に反して被害は少なかったようで、トラックとバイクの事故でしたが双方大したけがはないようでした。
 ほっとして部屋をでたのですが、いつもなら聞こえる(エサくれ)合図が聞こえません。見るとぷりんもうにも目をかっ開いてカッチンコッチンに固まっています。無理もありません。飼い主さえまだドキドキがなおっていないのですから。大丈夫だよとなでてもそのまま、いっこうにホグれません。

 しかし飼い主はぷりんほぐしの必殺技は心得ていました。
「ぷりん〜、ごはんだよ〜!」
はい、完了。先ほどの緊張は跡形もなく、もう食べるのに夢中です。さて、問題はうにの方でした。ぷりんのように食い意地がはっていないので全くダメです。そこで、落ち着くまでだっこでナデナデしたらいいかな〜と手を出した瞬間、ものすごい勢いで飛び出しました!

 初めてみるパニックぶりです。とにかく部屋中走る走る! その速度はとても飼い主に捕まえられるものではありませんでした。そして、小屋にしているテレビテーブルの下に潜り込んだ瞬間、「バコンッ!」と音がして、うにが跡形もなく消えてしまったのです!!
 きっとその辺の隙間にムリヤリ入り込んだんだろうと、あたりを見回しましたが、その様子も無し。呼んでも答えるような子ではないし、物音も全く聞こえません。飼い主までパニックになりかけたその時、ある事を思い出しました。





 その、小屋にしているテレビテーブルというのは、本棚を改装して棚板に大きい板を差し込んで、はみだした方に足を2本とりつけて台にしたもので、テーブルの下にも棚が2段あるのです。しかしそのうちの上の段は移動用のケージでびっちり、下の段には2匹の季節ものが入っていて、隙間はあるのですが、小屋の奥、しかもモルモットが好きそうな隙間ということで、板でふさいでいたのです。
 その板は今もしっかりと閉まっていました。とはいえ小屋の周辺で思い当たる隙間はもうそこだけです。まさかな…と思いつつ開けてみると……、いました。真っ暗のなかで、どうにかパニックが納まったうにがこっちを見ていました。

 とても居心地がよさそうでしたが、そこはただの棚。トイレOK仕様にはなっていないので、うににはすぐお出ましいただきました。そしてだっこでナデナデの後、緊張もほぐれてぷりんの横で朝御飯となったのでした。

 さて、うにがどうやってその板をすり抜けたか…ですが。
 パニクッて走っているうちにすごい勢いでその板に当たり、どうずれたか分かりませんが板がずれて、隙間からうにが入り込んだ後、どうしてだか分からないけど板が元の状態に戻ったのではないかという推理がなされました。まるで忍者屋敷の隠し戸ですね。

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