ある夜の事でした。仕事を終えた飼い主が自室に戻ると、ぷりんの様子がどこか変です。小屋のすみでじっとして、そうじ中にもはしゃぎません。「おかしい」とは思ったものの、すでに真夜中でしたので、次の日に獣医に連れていく事にしました。
次の朝、やはりぷりんの調子は悪く、前日に比べると糞が小さくなっていて、ほとんど食事もできません。獣医さんに診てもらうと、お腹にガスがたまっているとの事。その場でガス抜きの処置をしましたがあまり抜けず、腸を動かす為の注射と栄養剤の注射を、しばらく続ける事になりました。また、餌と水は、食べなかったら強制的にでもあげて下さいとの事でした。そして、それでも良くならなかったら、手術の必要もあるとの事でした。
家に帰り、ひざの上で撫でながら好物のプチトマトをあげると、注射が効いたのかいつもの勢いで平らげました。その調子!と、スポイトで水をあげると、スポイトの先を噛み切ってしまうくらいの勢いです!結局給水器から直接飲む事ができました。
ひざの上で「がんばろうね」と呪文をかけながら脇腹をさすっている間、リラックスしてあくびをしたり、昼寝をしたり、飼い主の手をペロペロなめたり…大分長い時間がたちました。それから小屋に戻ったぷりんは、牧草も少しずつ食べはじめました。
ほっとひと安心。気付けばもう夜です。飼い主は翌日提出の仕事をかたづけに別室に向かいました。餌と水は寝る前にもう一度やるつもりでした。そして夜中。代わりに様子をみていた母から連絡が入りました。
「ぷりんがおかしい」
急いで戻ったのですが、すでに時遅し。ぷりんは旅立った後でした。
やり残した事、してやれなかった事…。思い出や後悔が飼い主の頭に浮かんできたのは、かなり落ち着いた後でした。その時、まだ暖かい体をタオルにくるんでやり抱いていた時には、ぷりんがもう動かないんだと…ただその事だけが悲しかったです。
ぷりんは星になりました。
遠くへ行った今でも、おいしいものをお腹いっぱい食べ続けている事と思います。 モルモット座の口の部分(おそらく人気スポットで、すばるのごとく輝く星団になっていると思いますが)で、モグモグ光る星を見つけたら、どうか、底なしの食いしん坊の事を思い出してください。
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