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17.ぷりんの空を飛んだモル その4

2004/01/1718:18

 飛行機の中でぷりんがいったいどう過ごしたか。

 ここまで読んでくださった方は気になっているでしょう。実は私も気になっているのです。と、いうのも、座席につき、ぷりんを指定された場所---前座席の下---に入れてからは、暗いしうるさいしで全く様子が分からなかったのです。

 寒さ対策に上着をかけたりはしましたがその他に飼い主にできる事はほとんど無く、轟音の中、聞こえているかも分からないまま声をかけるくらいでした。それでも食事に出たサラダをキャリーの隙間に突っ込むと、ぷりんが中からずるずるひっぱっているので、なんとか大丈夫そうだと心を落ち着けるのでした。

 成田空港に到着後、預けた荷物を取ってから税関を通る間に、動物検疫の所に行きました。げっ歯類は検査がいらない事は既に調べ済みですが、それでも一応トラブルが無いようにしておきたかったのです。とはいえ「係の人が不勉強でげっ歯類はノーチェックって知らなかった時はどうしよう…」と、証拠の為にプリントアウトした検疫のホームページを握りしめ、ドキドキしながら向かいました。

 ペットのモルモットを連れてきた、というと係の方は「げっ歯類は検査はいらないのですが、一応見せてくださいね」と言ってキャリーを開けました。ちょっとほっとしつつ見ていますと、牧草をほぼ食べ尽くしたぷりんが呆然とこちらを見ていました。「まあ、かわいいわね〜」と撫でてくれようとした係の方(男性)にさらにおびえて係の方に謝らせてしまったぷりんですが、飼い主は、たとえ全てのペットに言っているお世辞であるとしても、かわいいと言ってもらえた嬉しさに今までの苦労も吹っ飛ぶ思いでした。ああ、良い方がいてよかった!

 「この先の為に一応検疫通過のシールを貼っておきましょうね」とキャリーにシールを貼ってもらい、そのおかげで税関も実にスムーズに通る事ができました。シールが三戸黄門の印篭のように思えて、なんとなく威張って通ってしまった飼い主です。

 空港には飼い主の家族が迎えに来ていたので車で実家まで帰る事ができました。家につくと段ボール箱を仮の寝床に、さすがに疲れたのでしょう、入ってすぐに眠ってしまいました。

 次の朝から、ぷりんの新しい環境での暮らしは始まりました。家族はちょっかいを出しつつも暖かく迎えてくれ、今ではすっかり家族の一員になっています。と、いうより、以前よりかまってくれる人が増えたので、断然王様気分になってしまっているぷりんなのでした。

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