それはぷりんが1歳5ヶ月のとある金曜の朝の出来事…。
その日は1月か2月に1度の割合いで、アパートの管理人がキッチンとバスルームに殺虫剤をまきに来るかもしれない、という日でした。うちのアパートは実をいうとペット禁止ですので、見つからないようにぷりんには大人しくしていてもらわなければまりません。午前中、いつも放し飼いのぷりんがまだケージの中でぬくぬくしている時にケージの戸を閉めて準備万端!と、私はキッチンで朝食の支度を始めました。
「クィーッ!キーッ!!」
少しして、いきなり聞いた事もないぷりんの絶叫です! 何ごと!?とぷりんのケージ近付くと、ぷりんはケージの戸の近くで固まっていて、良く見ると鼻の上に3mm四方のハゲができていました。どうやらケージから出ようとして、ケージと戸の間に挟まって抜けてしまった様でした。ドキドキしながら抱き上げて様子をみましたが他に異常は見られず。歩く時もいつも通りで足を怪我したなどという事もなさそうで、ほっとしました。しかしケージを恐れて近寄らず、よっぽどショックだったのかMacのおいてある机の下にもぐってジッとしています。牧草を食べにも出ないのですが、机の下に入れてやるとゆっくりとですが食べはじめました。結局その日は殺虫剤まきは来ず、ぷりんもまぁ大丈夫!と判断した飼い主はその日の用事をかたづける為、昼から外出して夕方帰って来ました。あいかわらずぷりんは机の下の別荘にこもっています。妙に大人しくはありますが牧草は減っていますので精神的ショックのせいよね、と楽観していました。
異変に気付いたのは夜、いつものように野菜をあげた時でした。キャベツを、今日は机の下まで宅配です。ぷりんはいつものように食らいついて、いつものように噛み切れ…ていません!こんなのおかしい!!飼い主はさっきよりもドキドキしながらぷりんを抱き上げ…というかこの時ばかりはむんずっと鷲掴みにして、口の中をのぞきました。そしてあるべき物が無くなっている事に今さらながら気付いたのです。
歯が、上の前歯が無くなっていました!さっきケージで挟んで抜けたのは毛だけでなく前歯もだったようです。それならこの脅え方も納得…などと冷静な自分と共にどうしたらいいんだ!?と錯乱する自分も内に感じた飼い主ですが、取りあえず自分にできる事、怪我人病人にはムリにでも食わせる、というのを実践する事にして、キャベツを爪の大きさまでちぎり与えました。が、食い付いてはくれず、仕方が無いのではじめの1切れは無理矢理ぷりんの口に突っ込みました。
すると、(ぷりんの食いしん坊ぶりにここまで感謝した事はありません!)いきなりがっつき始め、食べにくそうではあったけれど全て平らげました。
それから両方の上前歯が生え揃うまでの約2週間、次の事が飼い主の仕事として増えました。1.牧草を短くカットする、2.与える前に野菜を細切れにする、3.細かさが足りなくて食べれなかった分をハサミで切る、4.待ち切れないぷりんがはさみに寄ってくるのを危ないので追い払う、5.変な方向に歯が生えてないか、朝夕口の中をのぞいて嫌われる……。歯が変な方に伸びそうだったら病院に行かなければ、と思っていましたが、幸いにもすっかり元通りに揃いました。
ぷりんは机の下の別荘に居続けてケージには寄り付かなくなってしまいましたので、事故の再発防止も兼ねて新しいケージに替えました。中古の小型犬用のキャリーですが、これがなかなかぷりんのお気に入になっています。
コメント (0)